底辺職と言われる理由

底辺なんてショック
コールセンターの仕事は求人が多いです。
派遣会社では簡単な面接で、仕事を紹介されます。
年齢も経験も問わず、髪の色や服装も自由。
シフトも自由で高時給。
手っ取り早く仕事に就くならコールセンターが良いと、私も思います。
でも誰でも簡単に仕事に就けるからなのか。
仕事としては、軽んじて見られるのは確かです。
嫌な言葉ですが「底辺の仕事」と言う人もいます。
コールセンターで働く私からしたら、決して簡単な仕事ではありません。
慣れたら少し楽になりますが、何年やっても難しいです。
ただ…向き不向きはありますが
誰でもできる仕事かもしれません。
社会経験のない学生でもできます。
仕事を転々としている人も、受け入れてもらえます。
簡単な面接であっという間に、仕事が紹介されます。
だから本当にいろんな人が働いています。
他の業種では絶対雇われないだろう、と思う人もいます。
見た目が変な人、性格も変わっている人は多いです。
よっぽどでない限り、誰でもOKな仕事だから
底辺と言われるのかもしれませんね。
でも「底辺」という言葉は悲しい。
そこで仕事してる私としては…
あっという間に辞めていく人たち
求人が多いから、嫌だとすぐ辞める人が多くて。
コールセンターの離職率はとても高いです。
毎回たくさんの人が入社してきますが、気づいたら人数が減ってる。
辞めていく人は、大抵コールセンターを転々としてます。
仕事が自分には無理と、すぐに判断したり、
上司や同僚が嫌で我慢できないなど
人それぞれ理由はあるのでしょうが。
共感はできますが「すぐ辞める」を繰り返すと、働くところがなくなってしまいます。
辞めるクセがついている人は、我慢ができなく、すぐ感情的になるところがあります。
職場では浮いた存在になることも多いです。
コールセンターの価値を下げているところですね。
ストレスがやばい…
コールセンターはいろんな人がいるので、ストレスも多いです。
職場を転々として海千山千の強者や
意地悪な人も多いです。
そして、人と関わりたくない人も。
普通なら居場所をなくしそうな人が、長くいられる職場でもあります。
上司や先輩も、意地悪な人が多かったり
とにかく人間関係のストレスはかなりのもの。
仕事でもカスタマーハラスメントと呼べるようなものが多くて、ストレスまみれなのに…
ストレスで心を病んでしまう人もいます。
耐えられなくて辞めようと思ったら
割と簡単に退職手続きに進んで…
入るのも簡単だけど、辞めるのも簡単なんだなと思ってしまいます。
特に派遣だと、使い捨て感があります。
これが底辺職だと感じることにつながりますね。
楽して怠けたい落ちこぼれ?
コールセンターの仕事は、精神的にキツいです。
対応に追われ忙しい時は
嫌気がさして、サボりたくなります。
その気持ち、よくわかります。
「もう喋りたくない!」ってくらいクタクタ。
頑張ったって、何も変わらないし
少しでも楽しようと思うのは、仕方ないかもしれません。
今さら仕事で評価されることはないし
一日をそれなりに終えられれば良いのです。
仕事に慣れれば慣れるほど、向上心もなくなります。
上手に手を抜くことは必要です。
でも手抜きし過ぎたり、サボリ癖があると目をつけられます。
そうなると信頼されず落ちこぼれ組。
お給料がもらえるなら、それでいいと思ってる人もたくさんいます。
それが通用するから落ちこぼれた人が増えてしまうのでしょう。
高時給なようで、実は低収入
時給は決して悪くないです。
でもほぼほぼ派遣勤務なので、勤務時間が少ないと社会保険料などを引かれると、手取りはかなり少なくなります。
年末年始やゴールデンウイーク
体調を崩して休んだりしたら
生活が危うくなるほど、お給料は少なくなります。
生活するのがやっと。
貯金する余裕など全然ない。
だからWワークをする人が多いのです。
派遣だから賞与もないし。
何の保証もない働き方です。
一人暮らしの人は、大変です。
頑張っても、豊かな生活ができない。
転職したいけど、資格もスキルもない。
若くないから仕事もなく、コールセンターしかない。
生活があるから簡単には辞められない。
仕事のキツさも、人間関係も我慢するしかないのです。
まともな人からいなくなる
コールセンターは、驚くほど多くの「まともな人」が辞めていきます。
それは理不尽な環境に、耐える理由がないからです。
客からの暴言、感情のはけ口として扱われる毎日。
改善されない仕組み。
上からの数字だけの圧力。
誠実な人ほど心がすり減ってしまいます。
それは「弱さ」ではなく、「普通の感覚」を持っているから耐えられないのです。
どんな環境でも割り切れる人や、選択肢がない人が残りやすくなります。
職場はどんどん鈍感な空気になります。
まともな人がいなくなるのではなく、まともな人が働き続けられない。
それが、今の多くのコールセンターが抱える問題です。
決して、底辺の仕事じゃない!

コールセンターは有能な人もいる
私はコールセンターで仕事してるから、他の側面も知っています。
正規雇用ではなく、安定しない仕事。
ほぼ誰でも雇われる職場であること。
変わった人、問題ありの人もけっこういる。
マイナス部分は実際多いことは認めます。
でも有能な人もたくさんいるのです。
仕事は決して簡単ではありません。
きちんとできるようになるには、ちゃんと仕事しなければ無理です。
コールセンターは低く見られがちですが、有能な人がうまく回して成り立っています。
「底辺」と言われる仕事はいくつもあります。
でもどれもが、本気でやろうと思ったら大変な仕事です。
プロ意識を持って挑む仕事は周りにも評価されます。
コールセンターはすごい人もたくさんいる、ということを声を大にして言いたい。
コールセンターで長く仕事をするつもりなら…
周りに流されず、マイペースを貫くこと。
その他大勢にならないよう、向上心を持って淡々と仕事することですね。