稼ぐなら発信(アウトバウンド)
電話の仕事を長くしている方のほとんどは、発信業務の経験があると思います。
特に昔の電話の仕事といえば、ほとんどは発信業務でした。
いわゆるテレアポという仕事が主流でした。
今と比べると電話すると話を聞いてくれる方も多く、商品を購入してくれたり、営業の人が訪問するアポイントも取れやすかったです。
時給は今より安かったけれど、成績をあげていくことでインセンティブで収入が増えたり、翌月の時給が増えたりと、やりがいを持てる仕事でした。
やりがいという面では今でも同じだと思いますが、以前のように電話で話しを聞いてくれる方には簡単に巡り合えなくなりました。
ガチャ切りの連続でも、くじけずに明るい声で電話をかけ続けられるタフな人でなければ、なかなかのつらい仕事だと感じるでしょう。
でもどんなにテレアポの仕事が厳しい仕事となった現在でも、驚くほどの成績を上げる人はたくさんいるのです。
私はテレアポで成績を上げる人たちのどこが違うのか、いつも観察してきました。
そしてわかったことは、そういう人には共通点がいくつもあるということです。
マイペースで、悲観的にならない。
テレアポの仕事をしていると、だんだん自信をなくし気弱になり、悲観的な考え方をするようになりがちです。私もつらくて物事を悪い方へ考えて落ち込むことはよくありました。
そんな状態になってしまうと、心の中は「やめたい…」という気持ちでいっぱいになってしまい、実際辞めていく人はすごく多いです。
でも成績を上げる人は、内心つらいのは同じでしょうが、悲観的なことは口にしません。
明るい声で淡々と電話をかけ続けます。
淡々と電話し、話ができる人に当たったら、そこからじっくり丁寧に話を進めていきます。
落ち着いているから、いざという時に力を発揮でき逃さないのです。
これが弱気になってしまって、電話しながら「このまま取れなかったらどうしよう…」と考えていると、話ができる人に当たった時に焦りが一気に出てしまい、しつこすぎて逃げられたり。
逆に自信がないため押しが弱くて、いいように逃げられたり。
いや、むしろそこまで行けるならまだましかもしれません。
延々とガチャ切りが続くだけの場合の方が多いと思います。
チャンスが来た時に集中できるように、そこに辿り着くまでは、余計なことは考えないでマイペースを貫くというのが、良い結果をつかむ方法ではないかと思います。
テレアポの時だけではなく、普段から周りを気にし過ぎない、肩に力を入れ過ぎない、ということを心がけておくことが大事だと思います。
集中力がある
何の仕事でもそうですが、成果をあげるのに集中力は必要不可欠ですね。
テレアポでの仕事では、周りの音が耳の入ってこなくなるほど集中している時、不思議とアポが取れたりします。
神経を一点に集中すると、集中している自分とチャンネルが合ったかのように、良い方と話ができてとんとん拍子で話がまとまったりします。
私もテレアポで何度も経験しましたが、気持ちが浮ついていたり、他のことをちらちら考えてしまう時は、なかなか良い結果は出ません。
「取れたらいいな~」ではなく「取れる気がする」と根拠もなく確信できる時には、ほぼ間違いなくアポが取れます。
そしてそう思える時は、感覚が研ぎ澄まされていてすごい集中力なのです。
そう考えるとやはり仕事というのは、生半可な気持ちでは成果を出すことは難しいのだと思います。
ただ棚ボタのように、向こうから幸運がやってくることもありますが、それは本当にまれなことですね。
テレアポのように集中しつつ、営業力も発揮しなければならない難しい仕事にはメンタル面の強さがあるかないかでは大きな開きが出てくると思います。
「成果を出したい」と思ったら、仕事の時は周りが気にならないくらい集中できる状態を保つことができるよう、自分を鍛えていきたいものです。
負けず嫌い
営業的な仕事で大きな成果を出す人は、まずほとんどは負けず嫌いです。
負けず嫌いをあからさまに出す人、うまく隠している人とタイプこそ違っても、心の中は揺るぎない強い思いがあります。
負けるのが嫌だからよく勉強をするし、工夫もしつつ、努力をとてもします。
どこのコールセンターに行っても、必ず凄腕アポインターがいますが、本当によく勉強しています。
そして自分のトークに磨きをかけるように日々研究しています。
今までにそんな人たちを何人も見てきましたが、誰にも真似できないオリジナリティあるトークを編み出していきます。
負けず嫌いという強さが、負けない自分を作り出している。
勝てる自分を信じているからこそ、強いアポインターになっていけるのだと思います。
テクニックではない。だからこそそうそう真似ができることではありません。
でももしも自分が負けず嫌いだと思うなら、その強さを思い切り仕事で活用するべきだと思います。
個性が強い
受信と違い発信は、ビジネス用語を使った礼儀正しく美しい話し方が、必ずしも良いとは限りません。
「営業電話だ!」と瞬時に警戒され、電話を切られてしまう確率が高いのです。
扱う商品によっても違いはありますが、むしろ人間くささが強くて、決して上手とは言えない話し方の方が、成約につながるお客様を引き付けることが多いです。
でも電話の仕事を長くしている人ほど、意外と人間くささ、泥くささを出せない人が多いのです。
きれいに上手に話せる人はとても多いのですが、個性を出すことは難しいことなのです。
私自身がこれには苦労しました。
試行錯誤を繰り返しましたが、今でもうまくできません。
自分のキャラに合わないことは絶対無理ですし、今考えるとそもそも自分のキャラを自分がよくわかっていなかった気がします。
私が今までテレアポですごいな!と感じた人は、皆声に特長がありました。
地声だから無理に作っている声というわけではありませんが、個性的な声が羨ましいといつも思っていました。
年齢を感じさせるちょっと枯れたような声、鼻がつまったような声、朗読にぴったりな感じの低く落ち着いた声、豪快で迫力のある声、などなど…
真似のできないような独特の個性ある声は財産です。
声だけで成績が上がるわけではないですし、その先の営業力は必要ですが、まず話を聞いてもらえる確率が上がるわけですから、声は強い武器となるのです。
稼げるメンタルを作る
コールセンターという職場は人の入れ替わりが本当に多いところです。
特に発信業務はノルマ、または目標が必ずあります。
これを達成できない人はどんどん辞めていきます。
成績を上げるには営業力があった方がいいことは確かですが、それよりも大きく影響するのはメンタルの強さです。
うまくいかない時も落ち込まず、ちゃんと自分にはできると確信していること。
周りの人が愚痴や文句を言ってても一緒になってマイナスなことを口にしないこと。
とにかく弱気なところは出さない強さが、運を引き寄せると言ってもいいくらい。
話がうまくて感じも良い人がなかなか結果を出せないことはよくあります。
話は決して上手ではなく、素人っぽさが強い人が大きな結果を出すことは多いです。
結局人の心をつかみ説得するのは、綺麗な話し方や言葉よりも、人間っぽさや誠意が伝わることなのだといつも感じます。
テレアポや電話での営業をする人は、自分のクセや個性を大切に磨きをかけていくことができたら、ステップアップができる可能性大です。
そして自分の力をどんな時も信じることができるメンタルの強さがあれば、成績が伸びずやめることばかり考えて過ごすことから脱出です。
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