60代になると、体の変化やホルモンバランスの乱れ、生活環境の変化から「精神的に不安定」「気持ちが落ち込む」ことが多くなります。
私も一時期、うつ病のようになっていました。
気力が全然なくて
今までの人生の失敗を悔やみ
やり直せないことに落ち込んで
現在の自分が許せなく
不安や絶望感で気が滅入っていました。
「自分が嫌い」は、本当につらいものです。
60代で気づき、脱出することで
これからの人生がもう少し生きやすくなるのでは?と思います。
リセットしたくなる理由

自分だけじゃないから安心して
心と体の変化
更年期後のホルモンバランスの影響で、気分の落ち込みや不安、情緒不安定になりやすいです。
体力が落ちて衰えを感じると
疲れやすく、気力がない状態が続きます。
すると、心まで疲弊してしまいます。
すべてが面倒くさく、楽しくない。
「私、年とったな…」と感じると
たちまち老け込んでいきます。
足腰が弱くなり、歯が抜けたり
健康診断でひっかかったりと
老化を実感することが増え
気分が滅入ってしまいます。
環境の変化
子育ても終わり、
次は親の介護や伴侶との関係の悩みが。
さらに急に人間関係が疎遠になり
友人知人が亡くなったり
人との別れが多くなるので
孤独感が強くなります。
仕事面でも60代になると
今までとは違った立ち位置になります。
「責任がなくなった」と捉えれば楽。
でも仕事への思い入れが強い人には、なかなかキツいことです。
もう頼りにされない、役目は終わり。
時代は変わったのだと実感する時、何ともいえない悲しみが…
こんなことを考えると今でも
私は胸が痛くて、涙が出ます。
割り切り受け入れられないと、つらいです。
外見の変化
しわやたるみ、白髪など
外見の変化で「老い」を意識します。
体型もダイエットや運動で、まったく変わらなくなった。
何を着ても似合わない。
思い通りにいかなくなってしまった外見に戸惑い、幻滅し、怒りさえ感じてしまう。
「女性として終わった…」
そう実感した時の喪失感。
かなり大きいものです。
こんな日が来ることはわかっていた。
でも時の流れの残酷さを感じずにはいられません。
これが、あきらめて自分に構わなくなり、恥じらいがなくなっていく始まりですね。
人生を振り返りすぎてしまう
私が落ち込みに苦しんだのは、これが原因です。
今までずっと、頑張って生きてきた。
でも生き方が間違いだったのでは?と考えてしまう。
あの時こうすれば良かった、
やっておけばよかった
どんなに悔やんでも過去は変わらない。
私って大したことない人間だなと思ってしまうと、自分が嫌いになります。
60代になり、将来に夢や希望はあまり持てなくなる。
残された時間はどれくらいなのかわからない。
でも気づいたんです。
「残された時間」を意識しすぎると
不安とか焦り、あるいは絶望が強くなってしまうのです。
残り時間が少ないという考えは、あきらめの気持ちばかりで、動けなくなってしまうのです。
まずは自分を好きに

今からでも大丈夫!
自分が嫌いだと
自信をなくしてしまいます。
今の自分を好きになるための方法です。
「顔をアップデート」する
60代の顔って、経験を積んだ深みのあるいい顔のはず。
でも、自分では欠点ばかり目につきます。
年齢を重ねると、自分の顔が好きという人は少なくなりますね。
老化を感じるたびに、悲しくなります。
女性は自分が綺麗と思えると、優しく豊かな気持ちになれます。
だから、自分を綺麗にしてみましょう。
プロのカメラマンに写真を撮ってもらう。
美容室でメイクや髪のセットをしてもらう。
間違いなく綺麗になります。
でもそこまではちょっと…と思うなら
口紅や髪の色を変えてみる
肌や髪の手入れを徹底的にする
顔のエクササイズやマッサージなどで、リフトアップする
など、顔を少しでも綺麗に見せましょう。
特に綺麗に写真を撮ると
自分でも気づかなかった素敵な自分を知ることができます。
でも、わざわざ写真を撮りに行くのは勇気がいるかもしれません。
写メで綺麗に映る角度や表情などを見つけて、うまく撮れた写真を保存しておくと、何度でも見ることができます。
気に入る写真を見つけるのは、以前よりもたくさん撮らないといけないのが、ちょっと悲しいですが。
少し加工して、肌を綺麗にしたりするといいですね。
自分の顔に自信を取り戻せたら
だんだん自分が大切に思えてきます。
「小さな冒険習慣」をつくる
60代になると、何をしても楽しくないと思うことが増えます。
刺激がない毎日のせいもあるでしょう。
でも、刺激や変化は面倒に感じ
変化のない毎日に安心してしまいます。
なので、毎週ひとつ初めてのことを取り入れてみるのです。
新しいカフェに入ってみる
行ったことのない道を散歩してみる
いつもと違う色の服を着てみる
ちょっとしたことでも
新しい体験に脳は活性化します。
わくわくしたり、豊かな気持ちになれたり。
「私はまだまだ楽しめる」という明るい気持ちを取り戻せ、自己イメージも変わります。
小さなことからでも大丈夫。
変化を楽しんでみてください。
自分を喜ばせるためのお洒落
今までは人からどう見られるか、を基準に服を選んでいました。
でも60代からは、自分がどう感じるかを基準に選んでいきましょう。
きれいな色のスカーフでも
好きなデザインのアクセサリーでも
鏡を見た自分がわくわくと明るい気分になれるものを選ぶと、毎日の気分が大きく変わります。
自然と自信を持つことができるようになってきます。
書くことで自由になる
書くことは気持ちが整理され、心を癒す効果があります。
私は若い頃から、何かあるといつも本心を書き出していました。
そうすることで気持ちを立て直し、乗り越えられたことも多かった。
気づかなかった自分の本心を確認し、思わぬ解決策が見つかることもありました。
気持ちを切り替わった時、
前を見て進む決心がついた時、
顔の表情がすっきりと美しく変化していることに気づくでしょう。
書くことの効果って本当にすごいです。
ただ、そんな私でも
年々書けなくなってきました。
本心を書いたものを人に見られることが怖くて…
若い頃は考えたこともなかったけど
急死したり、何もできなくなったら、誰かに見られてしまう。
だから今は、書いてもその場で破ったりしてます。
今の自分の赤裸々な気持ちは
やっぱり見られたくない。
そんな気持ちがあると
心が緊張して不自由になってしまう。
それって良いことではない。
だから安心して書くために
事前に防いでおくことで自由に書けます。
これからの人生をデザイン
60代からの人生を「老後」と考えるのを、ひとまずやめてみる。
今までより自由に使える時間が増え
学び、副業、旅行など
これからの喜び、楽しみを中心に
人生設計、生活設計を意識してみましょう。
やりたいことはあるけれど
お金がなくてできない
今後は生きていくのが精いっぱいになるだろう…
マイナスな現実を考えると悲しくなる。
だから、あえて厳しい部分は深刻にならないでおく。
希望を持たなければ、自分を好きになれません。
大切なのは
他人の期待に応える人生ではなく
「自分の望みを叶える人生」をデザインすること。
まだまだ人生あきらめたくない。
そして絶対何とかなると信じることが大切ですね。
心のリセット方法

元気を取り戻そう
深い呼吸+姿勢
呼吸が浅いと不安や焦りが増します。
ストレスだらけの日常では、
ほとんどの人が深い呼吸はできていません。
焦りも怒りも、呼吸が浅いとどんどん大きくなっていきます。
頭の中はネガティブでいっぱいで
体以上に脳が疲労困憊です。
深い呼吸と姿勢を正すことで「脳の疲労」をとることができます。
深い呼吸にルールはないので
自分がリラックスできるなら
自分なりのやり方でOKです。
参考までに「4-7-8呼吸法」という自律神経を整え、情緒不安定な時に効果的とされる呼吸法をお伝えします。
①椅子に座り、背筋を伸ばす
②4秒かけて鼻から息を吸う
③7秒息を止める
④8秒かけて口から吐く
一度試してみてください。
体を温める
体の冷えは自律神経が乱れ
心の落ち込みにつながります。
60代女性は血流が低下しやすいので、温めることを心掛けましょう。
①足湯や手湯を10分
②首の後ろを温める(ホットタオルなどで)
③寝る前に白湯を飲む
これを行うことでリラックスホルモンが増えて、疲れが軽くなります。
小旅行をする
気持ちが落ち込んでいる時ほど
家の中や近所だけで過ごしがちです。
1泊の温泉旅行や日帰りバスツアーでも環境が変わり、脳がリフレッシュされます。
新しい景色を見ることで
ものの見方が変わります。
あきらめや「ダメかもしれない」という気持ちにも、「きっと大丈夫」と思えたりします。
感情のデトックスをする
60代になると泣くことを我慢しがちです。
若くないし、みっともないから
「泣いちゃいけない」
「我慢しなくては」
と、ついつい思ってしまうのです。
でも、泣くことは最高のストレス解消法です。
一人っきりの時、
思い切り声を上げて泣くと
すっきりと気持ちを立て直すことができます。
もちろん深すぎる悲しみや絶望は、一度泣いたくらいでは立て直せませんが…
泣きたいのに我慢をしている時が、もっとも苦しいです。
感動する映画を観たり
感情を思い切り書き出してみたり
思い出に気が済むまでひたってみたり。
何で泣けるかは、人それぞれでしょうが。
涙を流すと不安感や怒りが和らぎ、心が軽く感じます。
リセットして変わる人生

自分の人生は自分で決める!
自分が許せなくて
人生をリセットしてしまいたくなる人は、多いのではないでしょうか?
誰も周りの人にそんな本音は言いませんが…
60代の悩みは共通するものがあると思います。
私は59歳で離婚、転職。
貯金もほぼ無い状態で、新しい人生を歩み始めました。
自由は増えたかもしれない。
でも、自由を満喫できる経済状態ではなく、やりたいことも我慢ばかり。
お給料は少なく、将来は不安だらけ。
友人とは疎遠になりがちだし
恋愛のチャンスもない。
職場でも若い人に時には軽んじられ
変化のない日常。
耐えることばかり多くなり
お洒落しなくなった自分の姿に
老化した、精彩を欠き、魅力をなくした「女性終了」の自分を感じ愕然とする。
数年前までは
こんな縮こまって、地味で、引け目を感じているかのような私ではなかった。
年をとり、すべてに自信を失っていた。
今までの人生
私は何をしてきたのか…
後悔してももう戻れない。
リセットできたらいいのに。
後悔ばかりしてた。
でも…
時間は戻せないのだから
自分でリセットして、新しい人生を作るしか方法はないのだと思いました。
あきらめて流される人生は嫌だという気持ちは、まだ私の中にはあったのです。
もちろん、割り切って受け止め、あきらめることはたくさんあります。
年をとって、若い頃と同じわけにはいかないことは山ほどあるのです。
自分の健康と幸せが第一。
仕事は、昇進昇給は期待できないし、無理しないようにやる。
人間関係も付き合いたい人だけでいい。
みじめにならないように、節約しすぎない。
清潔感重視、貧乏くさくならないようにお洒落は最低限する。
人との出会い、新しい恋愛をあきらめない。
そのためには、うじうじしていられない!と思ったのです。
特に自分の感情を押し殺して
自分を痛めつけないと決心しました。
自分を大事にすることを心掛け
ムダな見栄や、負けん気は捨てました。
心を少しずつ軽くしていったら
周りの人の態度が変化してきました。
嬉しいこと、幸せだなと思うことが増えました。
鏡を見たら、顔つきが変わったような気がする。
以前のように自分の顔にうんざりすることはなくなりました。
でもまだまだです。
やりたいこと、やるべきことはたくさんある。
60代女性、くすぶっていられませんね。
素敵な人と言われるように
自分第一主義で生きていきます。